「BPD患者の家族のためのガイドライン(J.G.ガンダーソン)」を読むーその1ー
これから何回かに分けて「BPD患者の家族のためのガイドライン( Family Guidelines : Multiple Family Group Program at McLean Hosp
BPDに対する治療者の態度ーその3ー
前回に述べたように、BPD(境界性パーソナリティー障害)の患者を診ることに意義や目的を見出しているかどうかは、個々のセラピストによってかなり大きな差がみられる。 (そして無理もないことだが、B
BPDに対する治療者の態度ーその2ー
境界性パーソナリティ障害(BPD)をめぐる治療者の態度について、フロリダ大精神科准教授のマイケル・シャピロは、専門家の立場から率直に以下のような「告白」をしている(Shapiro, M. ,T
BPDに対する治療者の態度ーその1ー
境界性パーソナリティー障害(BPD)に関する知見は、今世紀に入ってから大きく変化を遂げた。 重要な知見だけに限っても以下のようなものが挙げられるだろう。 有病率は一般人口の1~2%であり、この
BPDが「寛解しているけれど、回復していない」とはどういう状態かーその3ー
ミズC(その後の経過) フォローアップ研究(MSAD)開始から10年以上が過ぎていた。 今では40台も間近となったミズCにみられる症状は、経験を回避する傾向や過度の依存傾向に関連したものだけに
BPDが「寛解しているけれど、回復していない」とはどういう状態かーその2ー
ミズC(MSAD参加後の経過) マクリーン病院成人発達研究(MSAD)に参加するきっかけとなった入院中に、ミズCは潜在期(4~5才頃から思春期の頃までの期間)の後期に、親戚の男性によって 性的