ADHD大国アメリカ つくられた流行病
今回は「ADHD大国アメリカ つくられた流行病」について紹介することにしたい。 私と市毛裕子氏の共訳で、2月19日に誠信書房から出版された。 原書の出版は2016年だが、さまざまな意味で「今日
BPDとADHDーその2ー
前回の続き。 前回述べたように、BPD(境界性パーソナリティ障害)やADHD(注意欠如多動症)は、両者とも小児期(主としてADHD)または思春期(主としてBPD)に発症し、症状や問題行動が持続
BPDとADHDーその1ー
このたび「ADHD NationーChildren,Doctors,Big Pharma,and Making of American Epidemicー(そのまま訳せば「ADHDの国ー子供た
思春期におけるBPDーその2ー
前回の復習から入ろう。 感情不安定性や自己イメージあるいはアイデンティティの障害といったBPD(境界性パーソナリティ障害)に特徴的な症状は、たとえ思春期の子どもであっても、決して一般的にみられ
思春期におけるBPDーその1ー
今回は小児期あるいは思春期における境界性パーソナリティ障害(BPD)というテーマについて扱うことにする。 このように書くと、それだけで戸惑う人もいるかも知れない。 パーソナリティ障害とは、そも
「BPD患者の家族のためのガイドライン(J.G.ガンダーソン)」を読むーその8ー
前回の続きについて書く前に、少しだけ前回の内容について補足しておくことにしたい。 前回私が示した「コミュニケーションが危機的状況に陥ったら、そのことを患者に対して明示した上で、基本的にはやり取