BPDの予後を予測する因子は何かーその1ー
境界性パーソナリティ症(BPD)が示す転帰(疾患の治療における症状の経過や成り行き)にはさまざまなものがある。 どのような場合に良い転帰を示し、どのような場合にそうでないかを知りたいのは患者自
臨床心理士の訓練はどのようにおこなわれるかー当院勉強会の風景からーその4
前回の面接の更に続きを掲載する。 今回は、摂食障害に関する問題が面接の終盤になってクローズアップされ、家族面接の導入が検討されて初回面接は終了することになる。 前回と同じように、下線部分は、面
臨床心理士の訓練はどのようにおこなわれるかー当院勉強会の風景からーその3
前回の面接の更に続きを掲載する。 今回の掲載部分のテーマは、本人が思春期から感じていたという、コミュニケーションに関する問題である。 前回と同じように、下線部分は、面接で何が起こっているかにつ
臨床心理士の訓練はどのようにおこなわれるかー当院勉強会の風景からーその2
前回の面接の続きを掲載しよう。 今回の掲載部分では、テーマが仕事に関する問題から、少しずつコミュニケーションに関する問題へと移行していくことになる。 前回と同じように、下線部分は、面接で何が起
臨床心理士の訓練はどのようにおこなわれるかー当院勉強会の風景からーその1
しばらく前から、当院では臨床心理士による面接をおこなうための体制作りに努めてきた。 こちらも次第に年を重ねてきて、きちんと臨床が任せられる、若い心理士にも治療を分担してもらうことが望ましいと思
「子育てはBPD発病に影響を与えるのか」問題について考えるーその4ー
行動遺伝学の10大知見の中で、今回取り上げるのは以下の項目である。 『環境の指標と心理学的特性との間にみられる関連の大半には、統計学的に有意な遺伝的要因の媒介がみられる。』 前回に説明したよう