パーソナリティ特性という視点から見たPTSDーその2ー
生徒:前回は、PTSDの発症や、症状が長引くかどうかと、パーソナリティ特性、特に神経症傾向が大きく関連しているという話が出ましたよね。では、逆にパーソナリティ症(障害)と言われる疾患と、PTS
パーソナリティ特性という視点から見たPTSDーその1ー
このたび、ジョエル・パリスの「トラウマをめぐる10の神話―最新研究から解き明かす性格特性・レジリエンス・治療―」(黒田章史・市毛裕子共訳、誠信書房より近刊予定)を出版することになった。 自分で
「隠れBPD」という問題ーその3ー
ツィマーマンがおこなった研究とは、アメリカのロードアイランド病院を受診した3674名の外来患者のうち、BPD(境界性パーソナリティ障害)という診断が下された390名の患者を対象として、自傷行為
「隠れBPD」という問題ーその2ー
前回述べたツィマーマンとベッカーの研究とは、アメリカのロードアイランド病院を受診し、BPD(境界性パーソナリティ障害)という診断が下された390名の患者を対象として、自傷行為や自殺行動を取った
「隠れBPD」という問題ーその1ー
境界性パーソナリティ障害(BPD)といえば自傷行為や自殺行動を繰り返す、というのがトレードマークであるとー専門家の間でもー思われていることが多い。 そしてBPD患者は、うつ病、不安症、物質使用
BPDの治療効果は、いつどのように判定すべきか
BPDの治療効果の判定は、いつどのようにおこなわれるべきなのだろうか。 こんな問いを立てると、そんな自明なことは尋ねるまでもない、と言われてしまうかも知れない。 ある程度長期にわたる治療(主に