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BPD治療の落とし穴

境界性パーソナリティ障害(BPD)の患者を、週にどれほどの頻度で診察するのが適切なのかは、昔からしばしば問題にされてきたテーマである。 精神分析の影響が強かった時代には、週に2回、あるいは3回

BPDとスティグマ(汚名)ーその3ー

前回述べたように、臨床家たちは消極的に、あるいは積極的に境界性パーソナリティ障害(BPD)の治療を拒否する傾向がある。 BPDの治療は難しいし、そもそも患者は、本当は自分の行動に責任が取れるは

BPDとスティグマ(汚名)ーその1ー

アメリカの社会学者ゴフマンは、スティグマ(汚名)とは古代ギリシアに由来する言葉であり、悪名や不名誉を露あらわにするためにつけられた身体的な印や烙印を意味していたと指摘したーたとえばそれを持つ者