BPDに対する治療者の態度ーその3ー
前回に述べたように、BPD(境界性パーソナリティー障害)の患者を診ることに意義や目的を見出しているかどうかは、個々のセラピストによってかなり大きな差がみられる。 (そして無理もないことだが、B
BPDに対する治療者の態度ーその2ー
境界性パーソナリティ障害(BPD)をめぐる治療者の態度について、フロリダ大精神科准教授のマイケル・シャピロは、専門家の立場から率直に以下のような「告白」をしている(Shapiro, M. ,T
BPDに対する治療者の態度ーその1ー
境界性パーソナリティー障害(BPD)に関する知見は、今世紀に入ってから大きく変化を遂げた。 重要な知見だけに限っても以下のようなものが挙げられるだろう。 有病率は一般人口の1~2%であり、この
BPD寛解までの期間は2年か6年か?ー「BPD治療ハンドブック 訳者あとがき」補遺 その2
前回述べたのは、境界性パーソナリティ障害(BPD)患者の予後一般を、ある特定の治療法の治験研究に基づいて論じることは出来ない、という「当たり前以前」のような話であった。 ただし私が「BPD患者
BPD寛解までの期間は2年か6年か?ー「BPD治療ハンドブック 訳者あとがき」補遺 その1
ガンダーソンの著作「境界性パーソナリティ障害治療ハンドブックー<有害な治療>に陥らないための技術ー」の翻訳を、今年の春に岩崎学術出版から上梓(じょうし)した。 今さら言うのも何だが