「BPD患者の家族のためのガイドライン(J.G.ガンダーソン)」を読むーその12ー
今回は「限界設定:率直に、しかし注意深く」という項目を取り上げることにする。 BPD(境界性パーソナリティ障害)患者が示す大小さまざまな問題行動について、家族がどこまで受け入れ、どこから受入れ
「BPD患者の家族のためのガイドライン(J.G.ガンダーソン)」を読むーその11ー
前回に引き続き「問題に対処する:共同で一貫した態度で対処すること」の続きである。 もし家族が治療者の関わり方に対して疑念あるいは懸念を抱いたなら、ガンダーソンは以下のように対応するよう勧めてい
「BPD患者の家族のためのガイドライン(J.G.ガンダーソン)」を読むーその10ー
「問題に対処する:共同で一貫した態度で対処すること」の続き。 BPD(境界性パーソナリティ障害)の患者が引き起こす問題行動に対処する際、家族がどのように協力体制を作り上げるかについて、ガンダー
「BPD患者の家族のためのガイドライン(J.G.ガンダーソン)」を読むーその9ー
久しぶりにガンダーソンの、「家族のためのガイドライン」へと戻る。 今回はまず「問題に対処する:共同で一貫した態度で対処すること」を取り扱うことにしよう。 ガンダーソンはBPD(境界性パーソナリ
ADHD大国アメリカ つくられた流行病
今回は「ADHD大国アメリカ つくられた流行病」について紹介することにしたい。 私と市毛裕子氏の共訳で、2月19日に誠信書房から出版された。 原書の出版は2016年だが、さまざまな意味で「今日
BPDとADHDーその2ー
前回の続き。 前回述べたように、BPD(境界性パーソナリティ障害)やADHD(注意欠如多動症)は、両者とも小児期(主としてADHD)または思春期(主としてBPD)に発症し、症状や問題行動が持続