「子育てはBPD発病に影響を与えるのか」問題について考えるーその4ー
行動遺伝学の10大知見の中で、今回取り上げるのは以下の項目である。 『環境の指標と心理学的特性との間にみられる関連の大半には、統計学的に有意な遺伝的要因の媒介がみられる。』 前回に説明したよう
「子育てはBPD発病に影響を与えるのか」問題について考えるーその2ー
行動遺伝学の10大知見は、まずこの項目から始まる。 『全ての心理学的特性には、統計学的に有意で大きな遺伝的影響がみられる』。 これは知能、精神病理、パーソナリティ、薬物乱用といった、文字通りあ
「子育てはBPD発病に影響を与えるのか」問題について考えるーその1ー
境界性パーソナリティ障害(BPD)の発病に対して、親の子育ての仕方は何らかの形で関与しているのだろうか。 これは患者自身だけでなく、家族にとってとりわけ気になる問題だろう。 BPD患者が、子育
「BPD患者の家族のためのガイドライン(J.G.ガンダーソン)」を読むーその17ー
いよいよ「限界設定:率直に、しかし注意深く」という項目の最終節に至った。 そしてこれはこのガイドライン全体の最終節にも当たる。 今回は、患者の言動に家族が耐え難くなった場合、いつどのような形で
「BPD患者の家族のためのガイドライン(J.G.ガンダーソン)」を読むーその16ー
「限界設定:率直に、しかし注意深く」という項目のさらに続き。 今回のテーマは、BPD(境界性パーソナリティ障害)の患者から暴力や虐待を受けた場合に、家族がどのように対応すべきかというものである
「BPD患者の家族のためのガイドライン(J.G.ガンダーソン)」を読むーその15ー
「限界設定:率直に、しかし注意深く」という項目の続き。 これまで述べてきたように、ガンダーソンはBPD(境界性パーソナリティ障害)の患者が行う問題行動に対して、以下のような方針で対応するよう家