- Q入院した方が早く治るのではないでしょうか。
- A
1990年代までは、BPD患者に対して(しばしば長期の)入院治療をおこなうことも珍しくありませんでした。しかし病棟という保護的な環境に置かれることにより、患者に退行的な依存が引き起こされるなど、さまざまなマイナスの反応が生じることが明らかになったこともあり、最近ではそのような治療がおこなわれることは殆どなくなりました。
現在でもBPD患者に対して入院治療がおこなわれることはありますが、それは患者の自殺企図あるいは暴力行為に対する危機介入や、神経学的あるいは心理学的な精査を目的とした、短期入院が主となっています。